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ハルキ初舞台に立つ
(フラダンス編)

楽曲は「クイ・モロカイ」(カヒコ)に決定!
9月のホイケに僕達プアラニ・カネが踊る曲は『kui' Molokai(クイ・モロカイ)』。 アウアナ(現代フラ)ではなく
カヒコ(古典フラ)です。いきなりカヒコは無理だよ!という周りの声はありましたが、この曲に決めました。華麗に
優雅に楽しく踊るアウアナに比べカヒコはイプへケやパフを伴奏にオリ((踊りを伴わないチャント)があり力強く
大変スピリチャルな踊りです。

以前、読んだ本に書いてあったのですが、カヒコの原形は、神に捧げる為の宗教的な踊りだそうです。
カヒコを踊るということは、自我を超越して神と自然を自分の中に宿らせて一体化してしまうのだそうです
古代ハワイの人々は、この世の全ての物に生命があると考え、その物の中にはマナ(精魂)が存在すると信じて
いた。そしてこのマナを表現して踊ることで、踊り手は神々、そして自然と一体化するのだとか・・・む、難しい・・。

ハルキと僕達は果たしてカヒコを踊り「マナ」を表現する事ができるのでしょうか?・・・こんな短期間で・・・

練習、練習・・・そして練習。
9月の初舞台まで残り3ヶ月・・・正直焦らないワケがありません。僕とマチャヒコは2ヶ月前からレッスンを始めて
いたもののカネの先生がスタジオレッスンに来るのは月1回、覚えの非常に悪い僕達は1回のレッスンで1番づつ
覚えるのがやっと・・・ちなみに『クイ・モロカイ』は5番まであり、舞台袖にはけるまで更に「ホイ」を踊らなくてはいけ
ない。この時点で僕達2人が覚えたのは2番まで・・・
ハルキとアツシは、これからスタート(!)・・・焦らないワケがないっ!!


月1回だけのレッスンでマスターしていくのは到底無理な話しで、自主練習を同時に開始・・・出来る限り毎週1〜
2回、仕事が終わる8時頃からハルキの実家の敷地内にある相撲道場(注:なんとハルキの実家は相撲教室を開
いていて立派な相撲道場があるのです・・・スゲッ!)で覚えたまでを復習、復習・・・そして練習。 「やけに真面目
じゃん」と思われるかもしれませんが、せっかく踊るからには恥ずかしい踊りは見せたくない、ましてチケット代を頂
くのであれば尚更の事。不思議と燃えられたのは4人共学生時代スポーツ部に所属していた経験が大きいのかも
知れません、地区大会やトーナメントに出場する為に練習に明け暮れてたあの頃、それに似た感覚っていうか・・・
目標に向かって団結し頑張る気持ちみたいなものが沸々とよみがえってきたのです。


とは言っても・・・ハルキのおかげで真剣にやるはずの自主練習も調子を外され先に進まない・・・。
踊りが分からなくなると勝手にハルキステップなるものを考えて踊ってるし、ハルキの隣で踊っているとステップの
歩幅が安定していないので何度も人にぶつかってきたり・・・踊りの最後のポーズ(ラヴァ)では全員正面を向いて
なければいけないのにハルキだけ全く違う方向を向いてポーズしている始末・・・大丈夫かいなぁ〜(^_^;)

こんな調子で公演当日までの3ヶ月間、僕達は必死に練習に励んだのでした・・・

♪ヘイノアノォ〜 クーパ オカラニ♪ 槍を突く様子を表現する部分の踊り
ハルキとゆかいな仲間たち(The プアラニ・カネ)
左から OSA・アツシ・マチャヒコ・ハルキ
Very very thanks・・・助っ人カネチーム
左から いっちゃん・清水さん・渡辺さん
本番PART1 本番PART2
そして・・・いよいよ本番!
2005年9月23日、快晴。

いよいよ本番当日がやって来た!
ハルキにとっても僕達にとっても緊張の初舞台・・・それもいきなり2000人収容可能の大きな会場で・・・。
もう後戻りは出来ない、この日の為に今日まで頑張ってきたのだから・・・。完璧ではないけれど練習した成果を
悔いのないよう踊りきろう・・・みんなそんな気持ちだった。

当初は4人で踊るつもりだった「プアラニ・カネ」でしたが、4人だけでは迫力に欠けるという事もあり、お取り引き
のあった先生にお願いして3人のカネをレンタル移籍してもらっていました・・・7人いれば見栄えもいいし迫力が
出るに違いない。ただ不安だったのは7人揃っての練習は1回しかやっていない事・・・果たして本番で揃えられ
るのか・・・。

AM9:00 僕とマチャヒコは出店の準備もあり、早めの会場入り。11時半から僕達が出る第3部の場当たり
のリハーサルが始まるので、それまでに出店の準備をしなくてはならない。
正直、出店の準備をしていても「心ここにあらず」っちゅー感じでした。気持ちは、本番でミスったらどうしよう!
 マジで踊るのかよ!みたいな事を考えてばかり・・・。体だけでも何かしていないと落ち着かない。

時間は刻々と過ぎていく・・・

10時半を過ぎると、アツシ、ハルキが会場入り・・ハルキは配達用の3輪バイク「米号」で参上!
続いて助っ人チームの清水さん、いっちゃん、渡辺さんが会場入り・・・リハーサルの準備開始です。
実は・・・このリハーサルで初めて衣装をつけて踊るのです・・・衣装は「マロ」(ふんどし)にククイナッツのレイと
レザーファーンのクウペイ(手首、足首につけるレイ)とレイポオ(頭につけるレイ)。
カネの先生の教えにより衣装をつけてからはタバコ・酒は一切禁止・・・カヒコを踊るならば本当は1ヶ月前から
性交渉も禁止なんだとか・・・全ての欲を禁じて踊り終わった後に開放される、その時にヘブン状態を味わえる
・・初舞台の僕達には分かるような分からないような・・・奥が深い!

控え室に入り、先生に手伝ってもらいマロを巻く・・・ハルキ以外はふんどし初体験だった。男7人が狭い部屋で
下半身をさらけ出してマロを巻く光景はあまりにも異様だったが、マロをつけた途端そんな考えはなくなった。
ある程度巻き終えると、マロを締め上げる為に一度しゃがむのですが、その時に電流が走るのです!人間の体
の中心を肛門とするならば、ギュっと硬く締め上げた瞬間、肛門から全身が引き締められる感じ・・・。
まさしく「気合いが入る」という言葉がふさわしいのです。日本人が祭りの時にふんどしを締めるワケが分かった
気がしました。 テンションあげあげになった僕達は「よっしゃ!やったるで〜」と勇ましくステージに向かいました


本番さながらのリハーサルはなんとか終了。しかし声が出ていない、ラヴァ(フラを踊った終わりのポーズ)が
揃ってない、お互いの間隔が違うなど色々な修正点が出てきましたが、あとはもう本番を待つのみ・・・

PM2:50 既にホール入り口前は長蛇の列。

PM3:00 とうとう開場・・・どっとお客さんが流れ込んできました。
開演までの1時間、プアラニ・カネは全員でフラグッズの販売です。ハルキも慣れない販売を一生懸命やって
ました。

PM4:00 いよいよ開演・・・。 ハルキは2個目の弁当を旨そうに頬張っている。緊張感の無いヤツ・・・。


そして・・・
第2部のマカハ・サンズの演奏が終了・・・。10分間の休憩の後、いよいよ第3部の開演です。
僕達はバイトの子にお店を任せ、控え室へと向かい再度、衣装を身に着けました。
控え室のモニターには第3部1曲目の様子が映し出されています・・・。本当にいよいよです・・・。

控え室から舞台袖に到着、ステージではちょうど2曲目が終わろうとする所でした・・・

ここで僕達は先生と共に全員で輪になって手をつなぎ踊る前の儀式をしたのです。
先生がハワイ語で唱える声を、みんな目を閉じて聞き入っていました。
「・・・今日、この日に踊りの神が南浦和のこの場所に降りて来て私たちを守ってくれますように・・・そして今日、
この日の為に一生懸命練習した事を思い出せ・・・」 なんだか不思議と安心感が沸いて来たのでした。





ここで皆さん、お気づきですか?、この「フラダンス編」の章になってからハルキのおもしろ話しがあまり出で
きてない事を・・・正直、僕も踊る事に集中してしまい、ハルキの行動を見ていませんでした・・すいません。
しかしご安心ください、最後の最後にやってくれました、この男は。
舞台袖で「暑くないっすか?暑くないっすか?」と何度も言ってくるハルキを見てビックリ!
極度の緊張と汗だく体質の為、ひとりだけサンオイルを塗ったかのように体中、汗でびっちょりテカテカ☆ 
「なんだ!お前」と思わず言ってしまいました・・・その後、爆笑。
確かに舞台袖は少し暑かったけど、あの汗の量は尋常じゃなかった・・・。それでステージに立ったらライトに
照らされてハルキだけキラキラしちゃうよ。笑いながらタオルを手渡してやりました。

そして・・・

会場には「クイモロカイ」のオリが流れ始めました・・・。
「気合い入れて行こー!」ひとり、ひとりとガッチリ握手をかわし、眩しいステージへと進んで行ったのです・・・

最終章へつづく
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